手のかからない子?
幼少期の私は俗に言う『手のかからない子』だったそうです。
弟は産まれた際足が悪くずっとギブスをつけていました。
母は重たいギブスをつけたままの弟を抱っこしなければならず大変でした。
よくお姉ちゃんやお兄ちゃんや下の子に触れてお世話する光景を見ますが、
私は万が一触ることで弟に何かあったらどうしようと思い触った記憶がありません。
また、母に気を遣って「おんぶ」「だっこ」とは言いませんでした。
母はママ友に私のことを「2キロ歩かせたけど何も言わない。手のかからないいい子。」と伝えたところ
ママ友は私のことを
「手のかからない子じゃなく『手がかからないように頑張ってきた子』」だと言ったそうです。
まさしくその通りだと思いました。
小さい子供なのにこのころから周りに気を遣っていたのだと思います。
手のかからない、抱っこやおんぶなど自分の要望を言わない子は、もしかしたら家族にも気を遣って言いたくても言えない子なのかもしれません。
HSPを知ったきっかけ②
前回の記事はこちら
思い返せば学生からの質問に対し、私の頭の中は、
「学生に噓偽りなく答えてあげたい」
「あまりにも正直に答えたら入社してくれないんじゃないか」
「専門的なことを話しても学生に伝わらないかもしれないから嚙み砕いて話さないと」
「ネガティブにとらわれないように、不安を払拭させるような答えを言いたいけど良い表現が出てこない」
と頭の中が大渋滞ししかもすぐに答えないといけないので大変でした。
それを『語彙力がないから』だと考えていました。
しかし前回の記事で挙げた「繊細さんの本」に書いてあった
『意見はあるけれど、相手のニーズに応えなければと思うあまり言えなくなっている』
という文言で、採用担当としての悩みだけでなく28年間モヤモヤしていた
「なぜ私はアドリブに弱いのか」
という根本的なところを教えてくれました。
他にも過去に経験した辛かった苦しかった出来事は、自分がHSPだからなのかもと腑に落ちました。
前回の記事にも書きましたが「繊細さんの本」はHSPで悩まれている方やHSPの方を知りたいという方にお勧めなので是非読んでみてください。
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HSPを知ったきっかけ①
HSPを知ったきっかけは何気なく目に入ったYahoo!ニュースの記事だったと思います。
当時見た記事は探しても見つからなかったのですが、「こんな経験ないですか?」といった項目があり「HSPとはこんな人です」といった簡単な診断がありました。
その診断項目に見事すべて当てはまったため、記事で紹介されていた『「繊細さん」の本』を買ってみました。
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当時、私は語彙力がないことについて悩んでいました。
その頃は新卒の採用担当をしており、説明会や面接後に学生から受ける質問に答えるのが苦手でした。
アドリブが利かず上手く質問に答えることができませんでした。
自分が思っていることを言葉にするのが苦手で、それは語彙力がないからだと思っていました。
語彙力を高めたいと思い本を買い勉強しました。
確かに語彙力がつき、相手に不快感を与えない表現の仕方を学ぶことができたのですが根本的な何かが改善されていないように感じていました。
そんな時に『「繊細さん」の本』に出会いました。
読み進めながら私は泣いてしまいました。
自分自身に当てはまりすぎて、まるでカウンセリングを受けているような感じだったからです。
それは28年間生きてきた私が、過去に経験した辛かったこと苦しかったことをこの本が「今まで辛かったね。苦しかったね。」と抱きしめてくれたような感覚でした。